以下の画像のようなアンケートを、1年ほど前から現存のご利用者様に依頼していました。

〔 ハリは痛い or 痛くない 〕の二元論には、以前から違和感を感じていました。
TV等で鍼灸が映される際には、たいてい「痛くない」と説明されています。
しかし、私自身が高名な先生方の施術を受けてみても、たまに痛かったのです。
ただ、とんでもなく痛いわけではなく、ちょっとチクっとするだけでした。
これを鍼受療経験のない方に伝えるには、ご利用者様の言葉のほうが良いと思いました。
自分自身の通信簿にもなるかと思い、現存のご利用者様にアンケートを依頼してみました。

なお、回答からは、明らかに気を遣っていると思われる回答は除外しました。
(時々、「イタっ」などと言っているのに、痛いときがないと回答している等)
結果の図をご参照下さい。
たいていの方は時折痛みを感じているようです。
その痛みの程度は、フェイススケールで示す通り、それほど強くないようです。


あくまで私自身の想像ですが、
運悪く、痛みを感じる神経の末端部(自由神経終末)の真上に刺してしまうと、痛みを感じてしまうのではないかと考えています。
注射でも、痛くないとき、痛いときの違いは、上手い下手ではなく、これではないかと・・・
また、強い刺激を加えているのにあまり痛みを感じない方もいれば、
弱い刺激にとどめているのに、弱いとは言えない痛みを感じている方もいました。
やはり、刺激の感受性には個人差が大きいかと思います。
私の経験では、がっしりとした男性は意外にも痛みに敏感で怖がる方が多く、
また、マラソンやバレエなど、きゃしゃな女性は、強めの刺激をいれても痛がらない方が多かったと思います。
なにかご参考になりましたら嬉しい限りです。