2024年02月29日

もったいない忘れ物・・!

「どうしても背中が丸まっちゃう・・」
という方に、加齢による姿勢と背骨の変化を説明しようとネットで画像を探してましたが・・・

よく考えたら、後輩の子に作ってもらってたんです・・・ワタシ!!

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とってもイイ感じで作ってくれてたのに・・・
しかも、解説文も作ってたりして・・

あぁ・・・もったいねぇ・・・!!

次回、これで説明してみます(^^;)
解説文もよろしければご覧ください・・!


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●加齢による姿勢・背骨の変化

訪問をしていると、
「ちゃんと背すじ伸ばしなさいよ! だから丸まっちゃうのよ!」
と、ご家族に叱られている方をあちこちのお宅で見かけます(^^;)

お歳を召された方は、若い方と同じように背すじは伸ばせません。

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それは、背筋が弱いからでも、伸ばそうとする意志がよわいからでもなく、背骨(椎骨)や椎間板が少しずつつぶれてきた結果なのです。

椎骨は、後ろ側よりも前側がつぶれやすくできています。
また、椎骨が圧迫骨折を生じた場合には、さらに前側が大きくつぶれます。

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そのため、背中が丸まったようになってくるのです。


●円背の悪循環!

背中が丸まると、背筋の負担が増します。

それは、背中や腰の痛みを引き起こし、動くのが億劫になります。 

背筋も弱まり、さらに背すじを伸ばしにくくなります。

そして、背骨(椎骨)の前側への負荷がさらに増し、前側がさらにつぶれ、円背がひどくなってきます。


●鍼灸マッサージに期待できること

鍼や灸・マッサージ、整体などでは、丸まった背骨をまっすぐに戻すことはできません。

しかし、円背のために疲労した背筋をほぐすことにより、痛みをやわらげたり、動きを円滑にすることは期待できます。
posted by ヤノケン at 21:57| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月04日

改めて、問診の大事さを痛感・・・!

こちらの方も、勉強になった症例でした。

初診では、
「腕から手の甲、指先にかけてしびれる。指に力が入りにくい。」
整形外科では、頸椎症による橈骨神経麻痺か?
との診断だったとの事でした。

ただ、頸椎由来と考えにくく、後骨間神経麻痺という障害を疑い、鍼をしました。

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10回ほどで、指を反らす力はほぼ左右差がなくなりました。

ただ、ここからは主訴が変わりました。
というか、本当の主訴が浮き出てきました。

注射の動作で、親指と人差し指の間が痛むとの事。
注射動作は、打つ部位によってはけっこう力が要る動作なんだと・・・。


そうか・・・!
注射の押し子を繰り返し押すうちに、

親指と人差し指の間の筋肉(母指内転筋)が疲労し、
  ↓
そのために前腕の筋群にかなり力を込めてしまうようになって、
  ↓
後骨間神経麻痺を生じたのでは・・・?


ということで、本当に施術すべきは、母指内転筋などだったんだ・・・!


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いつもにこやかで、問診していてもあまり多くを語らないお医者様でしたが、
改めて問診の大事さを痛感しました。

私自身はおしゃべりは得意ではありませんが、心を開いて頂くにも、症状を確認していくにも、まだまだ磨かなければならない部分だと思います。

なによりも、知識も経験も私より何百倍も上な先生、
私に身体を預けて頂いて、本当にありがたい経験を頂けました。
posted by ヤノケン at 21:09| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【お客様の声】:88歳 男性 右臀部痛   「歩き続けると脚は重くなるものの、痛みは強くなりません。」

※残念ながら、全てのお客様にこのような結果が出る訳ではありません。
施術を重ねても、全く変化がみられない方もおられます。
しかし、慢性的な痛みにお悩みなら、鍼灸を試してみる価値はあると思います。


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※以下、アンケート内容の書き起こし文です。

●訪問施術を受ける前は、どんな症状にお悩みでしたか?
「右臀部に痛みを感じていましたが、治療(鍼、灸、マッサージ)の結果、痛みが消えました。次は、間欠性跛行を克服し、長距離を歩けるようにしたいです。」

●痛みの強さ
Wong-Bakerフェイススケールにて、
開始前:4 ⇒ 2


●からだの動きにくさ
Wong-Bakerフェイススケールにて、
開始前:4 ⇒ 2


●訪問施術を受けてみた感想をいただけましたら幸いです(^^)
「鍼治療はもっと痛みを感じると思っていましたが、思ったより楽に治療することができます。何よりも、自宅まで来て治療してもらうのは本当に助かります。」

●訪問施術を受けようか迷っておられる方に、一言頂けましたら幸いです (^^)
「鍼灸師さんにお任せで安心して治療が受けられます。また自分でも軽いストレッチを心がけると良いと思います。」

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●症状の経過:

初回訪問の数か月前から右臀部が痛み、整形外科では腰部脊柱管狭窄症と診断され、ときには手術を勧められていたそうです。
歩くと徐々に痛みが強くなり、歩き続けるのは200mほどが限界だったそうです。

訪問施術は週2回の頻度で続けました。

右臀部に痛みを訴えていたものの、腰には痛みを訴えず、腰の筋肉の緊張も強くなかったため、比較的早く回復するのではないかと考えました。

施術は、右臀部への鍼を主に、灸や軽いマッサージ等も行いました。

開始から9ヶ月、歩行を続けると脚が重くなるものの、痛みは軽いまま保てるようになり、200m先へのゴミ捨て場への往復も難なくこなせるようになりました。

11ヶ月目、施術を週1回に落として経過をみていくこととなりました。
網代で旧友の方々と呑み交わすという目標、少しでもお手伝いできたらと思っています。

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●症状についての解説(私見含む):

臀部(お尻)の痛みと鍼灸マッサージ

この方は鍼の施術開始から約9ヶ月で、歩き続けたときに脚が重くなってくるという症状は残っているものの、あまり痛みを気にせず歩けるようになりました。

脊柱管の狭窄状態がたった9ヶ月で変化するとは考えられません。
よってこの方の痛みの主原因は、脊柱管内の狭窄による神経圧迫ではなく、右臀部の筋肉なのではないかと私は考えています。

脊柱管内の狭窄など腰部が原因ではなく、臀部の筋肉が原因となる坐骨神経痛は、「梨状筋症候群」などの疾患によるものです。

脊柱管の手術を行ったものの症状が変わらなかった症例や、坐骨神経痛は軽くなったものの、画像上では脊柱管の狭窄の程度は変化していなかった症例などが、以前より報告されています。
よって、腰部だけでなく、臀部も注視して、施術していくことが大事と考えています。


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posted by ヤノケン at 17:22| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする