施術を重ねても、全く変化がみられない方もおられます。
しかし、慢性的な痛みにお悩みなら、鍼灸を試してみる価値はあると思います。

※以下、アンケート内容の書き起こし文です。
●訪問施術を受ける前は、どんな症状にお悩みでしたか?
「圧迫骨折後の症状がなかなか良くなかったので 」
●痛みの強さ
Wong-Bakerフェイススケールにて、
開始前:4 ⇒ (記入忘れ?)
●からだの動きにくさ
Wong-Bakerフェイススケールにて、
開始前:3 ⇒ 1
●訪問施術を受けてみた感想をいただけましたら幸いです(^^)
「大分楽になりました。受けなくてもどうなのかと思い休みました。受けなくてもあまり変化なく過ごせています。」
●訪問施術を受けようか迷っておられる方に、一言頂けましたら幸いです (^^)
「迷うなら一度受けてみるのも良いと思います。」

●症状の経過:
初診の2ヶ月半前に腰痛を発症、整形外科で腰椎圧迫骨折と診断された方でした。左臀部に痛みが残り、自宅内を歩くのもままならず、四つ這いで移動していたそうです。
当初は週2回、その後、週1回ペースで訪問しました。
左臀部の外側に痛みを訴えていたものの、腰部には痛みを訴えず、腰部の筋肉の緊張も強くなかったため、比較的早く回復するのではないかと考えました。
施術は、左臀部への鍼を主として、灸や軽いマッサージ、ストレッチ等も併せて行いました。
施術10回目(訪問開始2ヶ月半)で、ご自宅内での歩容はかなり改善していました。
ご本人は、もう大丈夫との事で、施術13回目で終了となりました。
圧迫骨折の損傷程度が軽度であったのか、その後も、鈍痛は少し残っているものの、悪化することはなく過ごせているようです。

●症状についての解説(私見含む):
殿部(お尻)の痛みと鍼灸マッサージ
この方は、初診時には腰椎圧迫骨折からまだ2ヶ月半しか経っていませんでしたが、腰部にはなぜか痛みを訴えず、筋肉の緊張などもみられませんでした。
腰椎圧迫骨折後は、多くの方は腰椎周辺に数ヶ月以上痛みを訴えていました。
それがみられなかったということは、圧迫骨折がごく軽度であったか、過去の圧迫骨折をレントゲン画像で指摘されたのではないかと考えました。
(圧迫骨折が最近生じたかどうかは、レントゲンではわからず、MRIを撮ることで推測できます。)
よって、この方の痛みの原因は、腰椎圧迫骨折ではなく、左臀部の筋肉なのではないかと私は考えています。
圧迫骨折を生じた腰椎は修復された一方、前かがみで歩くために臀部の筋肉の負担が増したためではないかと私は考えています。